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口湖牽水(車藏)(行事・信仰)

台湾最大規模の牽水車蔵祭り
口湖牽水(車藏)(行事・信仰)
所在地: 雲林県口湖郷港東村民主路5号
経 緯 度: 120.15160,23.57546
料金: 無料
利用できる日:
毎年旧暦6月7、8日
利用できる時間帯:
制限なし
主催機関: 雲林県万善同帰牽水状文化維護協会
関係機関のURL: 
E-mail: 
お問い合わせ: (05)797-1320

景観の価値

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雲林県口湖郷の「牽水車蔵祭り」は台湾最大規模の水難者慰霊祭であり、台湾で唯一、歴史的事実に由来した民俗行事でもあります。口湖郷の人々の歴史的記憶と密接に結び付いたこの祭りは、もともと一部の集団によって行われていた儀式でしたが、100年以上の年月を経る中で、地域をあげて行われる盛大な伝統行事へと発展しました。道教の伝統的な儀式や「水車蔵」とよばれる独特な祭具に見られる紙製供物や装飾などの民間芸術は、祭りと共に受け継がれてきた地域の貴重な伝統と文化であり、祭りに込められた人々の平和への願いや先人への追悼の念は、極めて特殊であるとともに歴史的にも重要な意味を有しています。

歴史と沿革

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「口湖牽水車蔵」は台湾雲林県口湖郷特有の祭りで、1845年に台湾西岸で起きた「六七水害」に由来します。当時南西から北東に向かって進む台風が西海岸を襲い、風を遮るものが何一つないその地形のせいで、海岸沿いの村では数千人もの命が失われました。その後士官と兵士によって集められた遺体は現在の蚶仔寮万善同帰祠の後方に集団埋葬され、役人から報告を受けた道光帝によって「万善同帰」の碑が建てられたと伝えられています。口湖郷の住民は先祖を偲び、その供養を願うようになりました。水害を潜り抜けて下湖に移り住んだ人々は1851年、先人を追悼・供養しようと寄付を募り、蚶仔寮南西の万人塚の横に旧金湖港万善爺廟の前身となる簡素な祠を建てて霊を祀りました。台湾では古くから、民間の風習として水害によって亡くなった者を供養するためには「水車蔵」を用いて彼らを苦しみから救い出さなければならないと考えられており、水害によって多くの命が失われたこの地では、牽水車蔵の儀式が特に盛んに行われるようになったのです。毎年開催される牽水車蔵の祭りでは台湾の民衆の「世を憂い、人々の苦しみを哀れむ」という豊かな感性を見て取ることができます。地域の人々は先人を悼む心と宗教的な信仰を結び付け、読経をしたり、済度の儀式を行ったり、供物の料理を捧げたりして、先人が苦しみから解き放たれ、安らかに眠ることができるよう願います。「口湖牽水車蔵」は2008年、雲林県政府によって地域の無形文化資産に登録され、2010年には文化部により重要な民俗文化として国家文化資産に指定されました。

特色あるナビゲーショ

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口湖牽水(車藏)(行事・信仰)平面図で標示口湖牽水(車藏)(行事・信仰)各ガイド項目、ガイド項目4ページ、詳しいコンテンツは下をご覧ください。
1牽水車蔵祭りの流れ

牽水車蔵祭り牽水車蔵は台湾に古くから伝わる最も完全な形の済度の風習で、口湖牽水車蔵の儀式は次のような流れで行われます。一、水車蔵作り:かつては水車蔵を全て各家々で自分の手で作り、祭り当日に会場に運んでいましたが、現在は時代の変遷に伴い次第に廟宇の道士壇が製作を請け負い、まとめて並べられるようになりました。二、引霊就位:道士が万善祠のご神体を迎え入れ、開光(ご神体に特別な霊力を注ぎ込む)を行うと、法会の正式な始まりを告げる太鼓が鳴り響きます。三、神に向かって奏文を読み上げます。四、灯篭流し:済度と昇天を受け入れるよう、水の中にいる孤独な魂を招きます。五、放赦:「走赦馬」ともよばれる、道士が死者の霊を済度するための経を読む儀式で、死者の魂が罪を許され往生できるよう神に願います。六、排車蔵:金湖万善爺廟と下湖港万善祠に水車蔵がずらりと並べられます。延々と続く水車蔵の行列は非常に壮観で、この祭り最大の特色となっています。七、読経・拝礼・懺悔。八、起水車蔵と牽水車蔵:道士が経を読み功徳を増大させます。九、浄筵普施:死者の霊に食事を供養します。十、倒車蔵:功徳が満ちたという意味で水車蔵を倒します。十一、謝壇焼蔵:水車蔵を燃やし、全ての儀式が無事に終了したことを告げます。

2水車蔵の作り方

水車蔵の「車蔵」は閩南語では「ジュアン」(zhuàng)と発音し、「回す」という意味です。これは道教の儀式で用いられる死者を済度するための祭具で、台湾の伝統文化には水車蔵と血車蔵の2種類あり、血車蔵は難産で亡くなった妊婦を済度するため、水車蔵は水害で命を落とした者を済度するために用いられています。水車蔵の作り方は以下のとおりです。まず、竹齢2年以上の桂竹を縦に細く割り、大きい輪と小さい輪をそれぞれ4つずつ作ります。それから、十字に交差させた竹の棒に大小の輪を一つずつ縛り付け、それらをまっすぐな竹の棒の上に縦に取り付けて大小二重の円筒形状にし、内側の円筒の外側に白・灰色・淡い色の紙を貼っていきます。上・中・下段はそれぞれ水中・冥界・天国、つまり「上界」・「中界」・「下界」と四方を構成し、宇宙全体を表しており、上から順にそれぞれ七爺・八爺、山神・土地神、観音菩薩といった12体の神仏の像を貼り付けます。車蔵の内側には底部から上に向かって斜めの階段を貼り、竹が十字に交差している部分4か所にそれぞれ1本ずつ三角形の旗を縛り付け、最後に死者の名前を書き込みます。こうして作られた水車蔵を遺族が手で叩きながら回転させると、回転する水車蔵を頼りに死者が水中から一段一段岸に上がる道を見つけ出し、水の底深くに沈んでいた死者の霊が水中から冥界へ、冥界から天国へと引き上げられていくと考えられているのです。

3挑飯担祭祖霊

挑飯担祭祖霊口湖の万善同帰の祭祀儀式は主に「挑飯担祭祖霊」と「牽水車蔵」の2つの民俗儀式に分けられ、口湖郷と四湖郷の万善爺廟では挑飯担祭祖霊が主に執り行われます。挑飯担祭祖霊とは、伝統的な天秤棒「扁担」を使って食べ物を担ぎ、徒歩で万善爺廟まで行って先祖の霊を祀り供養する儀式で、開催日である旧暦6月7日には口湖郷と四湖郷などの住民が集まり、万善爺廟まで行くことのできない住民は自宅の玄関の前に香案を設けて万善爺廟の方に向かって祈りを捧げます。毎年、挑飯担祭祖霊の隊列は非常に壮観で、先人への追悼の念を表現した儀式には文化的意義と民俗文化の精神が込められています。

49つの頭と18本の手が印象的な「戦水英雄」

「戦水英雄」1845年の「六七水害」当時、逞しい体格と人並み外れた腕力を持ち、泳ぎに長けた陳英雄という名の村民がいたと伝えられています。大洪水の中、彼は家に戻って母親を助け、その後も隣人宅から助けを求め泣き叫ぶ8人の子供の声を聞きつけると、自分の身の危険を顧みず再び助けに出て行きました。残念なことに彼ら9人は結局水に呑まれて命を落としてしまいましたが、この英雄物語に感銘を受けた後の人々が「戦水英雄」像を作り「大善人」と呼んで崇め、金湖万善爺廟内に祀りました。8人の子供を背負った非常に独特な風貌のご神体は陳英雄の救助の様子を表現しているのです。

ひとことアドバイス

口湖牽水車蔵祭りは2008年に「牽水車蔵文化節」が開催されて以降、旧暦6月1日から6月9日までの9日間、金湖万善爺廟と下湖港万善祠をメイン会場として開催されています。

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